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​当機構について /

​地域医療部会について

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副理事長 兼
地域医療マネジメント委員長

社会医療法人 緑壮会 金田病院  理事長

金田 道弘
地域医療部会の取り組み

「地域医療部会」は、各施設がそれぞれの特長を生かして、研修医に、臨床の即戦力となるような知識や経験を、岡山医師研修支援機構を通じて提供しようという趣旨で結成され、基幹医療施設と連携してどのようなプログラムを構築するか、それをどのような方法で研修医に情報として提供していくかという枠組み作りに取り組んでいます。

 

(2013.3より地域医療部会に名称変更、2013.2までは地域医療病院部会であった。)

地域医療マネジメント委員長からのメッセージ

NPO岡山医師研修支援機構(糸島達也理事長)は、各医療機関と医育機関である大学とが対等な立場で連携していくことを基本理念としている。医師の研修およびキャリアプランの支援に関する事業を行うことを目的に設立され、2006年6月23日にNPO法人の認証を受けた。現在中四国と兵庫県を中心に160の病院と岡山大学医学部24教室が主要メンバーとなっている。

 2006年6月のNPO岡山医師研修支援機構設立総会において、中小病院が集まって勉強や協議する場が今までなかったので中小病院の部会を作ってはどうか、との提案が水島中央病院中務院長よりあり、その場で協議され6名が参加の意思を表明した。2006年9月6日、第1回部会が岡山大学医学部会議室で開催された。機構の理事を務めておられた倉敷第一病院原院長、土庄中央病院三宅院長はじめ、倉敷リハビリテーション病院遠藤院長(現名誉院長)ら9名が集まった。当初の目的は、どのようにして後期研修の医師に来てもらえるような中小病院になるかの戦略会議のはずだった。

 ところが、集まってみると、そこには私と同じように、深刻な医師不足の中、病院経営・管理に診療にと日夜孤軍奮闘する、傷病兵のような中小病院の悩めるリーダー達の姿があった。私たちは同志なんだと勇気づけられたと同時に、機構の活動を通してこのような機会が初めて与えられたことに対する感謝の想いがこみ上げたのを記憶している。初会合のその場で毎月第1水曜日を例会日とすることが決まった。名称も中小病院部会ではいかにも寂しい響きなので、「地域医療病院部会」と名付けた。

 以来、毎月第1水曜日19時から2時間余り開催し、本年2月で第53回に達した。初期には外部講師にボランティアで講演をお願いしたこともあった。最近では、出席者も毎回40名前後に増え、お互い持ち寄った資料をもとに病院経営・管理、医療情勢、DPC、医師研修、医療安全等の勉強や協議を非常に熱心に行っている。後半は、自己紹介を兼ねて(毎回新人が複数おられる)出席者全員が何らかの意見を述べるのが恒例となっている。

 最近の常連メンバーは実に多彩だ。
 中小病院の理事長・院長・副院長はじめ、機構の理事長、岡山大学医学部長・教授、岡山県保健福祉部長・課長、弁護士、報道関係、岡山大学病院看護部長、時には岡山大学病院長、医歯薬学総合研究科長、保健所長、銀行幹部、医学生等が来られることもある。中小病院の開設母体は、医療法人、自治体、医師会等様々、所在地も都市部、中山間地、僻地、島と色々で、エリアは岡山県全域、香川県小豆島、広島県福山市に及ぶ。ある意味日本の地方の地域医療病院の縮図とも言える。活動の幅は、女性医師支援活動、第1回岡山地域医療研究会の開催、病院経営管理研修会の開催等にも広がっている。毎月部会の後には、希望者が集い21時30分頃から食事会を行っている。これが実に楽しく、いつも20名前後の出席でぎゅうぎゅう詰めになる。別の会議と重なり食事会だけにでも来られる方が毎回おられる。

 昨年には、厚生労働省課長や中医協分科会委員がはるばる部会を視察に来られた。民間主導の中小病院の新たな広域連携モデル・岡山発(?)になり得るか、については全くの未知数だ。ただ、第1回の悩める院長のメンタルサポート互助会的部会からこのような展開になろうとは、誰が想像しただろうか。とにかく、みんな毎月この日を楽しみにしていること自体が、何より素晴らしい。私たちは、医療を通して社会に貢献することを夢見る同志だと思う。

 地域医療病院部会代表の倉敷第一病院原院長、会場をいつもお貸しくださる岡山大学許医学部長はじめ、関係者全ての皆様に心より感謝申し上げたい。

岡山県医師会報 第1304号 平成23年2月25日発行より引用

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